きょうは、アパレル業界裏話でも

みなさんは、ボタン（釦のほうがカッコいいと思うんですけど）が
洋服の価格にどの程度関係してるかご存じですか？
まず当方みたいな釦メーカーがありまして、
その次に釦専門の問屋のような仲介的な役割の会社があり、
その次にアパレルに行かれている服飾資材問屋様があります。
まぁ、日本の流通の複雑なところですね。
（私的には、複雑な流通も良い部分がたくさん有ると思うんで、
良いのですが。みなさんはどのように感じられますか？）

最終的にアパレルまでたどり着いたボタンは、（ここからが大事ですよ）
釦の仕入れ価格をだいたい8～10倍ぐらいにした値段が、
洋服の上代（小売希望価格）にはねあがるんです。

仮に白蝶貝11.5mmのシャツ用釦が＠50円だとすると（この価格は実際の価格ではありません）
シヤツ1着分　＠50×10個＝500円・・・・・・5000円分価格が上がる

安いプラスチックだと　＠5×10個＝50円・  ・・500円分価格が上がる

これだけの価格が、上代に跳ね返るんです。釦だけでですよ^_^;
アパレル様によっては、良いボタンを付けたいので、
その倍数を3倍とかにしているところはありますが

よく高級な服に、安いボタンが付いててガッカリしたり、
またその逆に、安い服なのに、貝釦や、本水牛釦が付いてて
ビックリ(＠_＠;)することがありますよね。
それがこの倍数を何倍にしているかって事なのです。
　
洋服の見かたが少しだけ変わるでしょ
 

今回は、白蝶貝ボタンについて

みなさんはボタンの素材の中で、
最高級とされているのは何かご存知でしょうか？

それは、本白蝶貝のボタンです。
白蝶貝は、アクセサリ―などにも使われる、
２枚貝の形状をした真珠の母貝です。
本白蝶貝は真珠層の光沢がデリケートな味わいを持ちます。
その最高級の理由はボタンが持つ天然の輝きにあります。
本白蝶貝のボタンは真珠を形成する母貝の貝殻から出来ており、
透き通った自然な輝きを持ちます。
またはっきりとした白色に虹色の輝きを携え、
非常に繊細で上品な印象を与えます。
それゆえに貝ボタンの最高級品とされています。

これは他の素材（ポリエステル樹脂、いわいるプラスチック）や
その他の貝では決して出す事が出来ないのです。
高瀬貝等、他の貝ボタンに比べ純白に近い白色をしておりシャツに付けた際、
一層その白さが際立ちます。
このボタンの輝きは、高級シャツの証ともいえる大切なポイントです。

しかし近年、中国での白蝶貝の需要が急速に増え、
白蝶貝の原貝が著しく高騰しているんです、
中国の大きな市場に出回り、（そりゃあれだけの人口ですからねー）
日本にはあまり入ってこないんですねー
だから、ボタンとして、製品で中国から輸入品が最近増えてきました。

でも品質では、やはり日本製ですよね、
丁寧に１つずつ型取り、研磨し、
ピカピカに磨き上げた、そのボタンを、
当釦工房では、なんと2度の検品をいたしまして、
出荷いたしております。品質に絶対の自信あり。

ますます高価になりつつある白蝶貝を、どこよりもお安く販売いたしますので、
この機会にぜひご購入ください。

白蝶貝を赤色や、青色等の少し明るめの糸で付けると大変お洒落なシャツに早変わり。
しかし一度、白蝶貝の魅力を知ると、ポリエステルボタン等には戻れませんので、御注意を...

ボタンでオシャレ術、最終回です。
スーツの水牛ボタンを主に取り上げてきました。
次回は、貝ボタンをテーマにしたいと思います。

少し、宣伝もふくまれますが^_^;
最終回、気張っていきますね。

当店では、究極のイタリアモデルの、14mm 19mmを提供しております。
本来は袖ボタン15mm　　前身20mmですが、最近イタリアでは14mm 19mmの
穴の細いボタンが主流となっております。日本では、あまり穴径が細いと、
自動でボタン付けが出来ないため、採用されません。
手付は高くつきますからね。
サイズで選ぶの15mm.20mmにあります。
（14mm,19mmの載せる場所がなかったもので・・・)
本格イタリアモデルって書いているボタンです。

ボタンの付け変え、一度お試しください。

良いボタンに付け変えると、スーツの表情が変化し、
着る人のイメージまで変わります。
経済的にも新しいオシャレの考え方かもしれませんね。

ボタンを水牛や、夏なら貝ボタンに付け変えてみてください。
冬物スーツや、暖色系なら黒か、濃い茶の水牛に、
夏物ジャケットなら、貝ボタンに、紺ブレなんかには、白蝶貝や、高瀬貝等がお勧めです。
また袖ボタンは、4個で、重ねボタンにして、
さらに袖からボタンまでの距離を少し長めにとるのが、イタリア仕様です。

続きは、明日その③で

  今回は、かんたんにオシャレが出来る、方法を伝授いたします。
　まず、買ってきたスーツのボタンを一度じっくり見てみてください。
今は、ほとんどがポリエステル樹脂や、量販スーツならユリア樹脂で出来ています。
いわゆるプラスチックでできています。ユリア樹脂は、熱や薬品等に強い為、
本来作業着のボタンとして多く使われていましたが、非常に安価の為、スーツに良く使われております。
ぱっと見は同じように見えるかもわかりませんが、見比べると質感が全く違います。
天然物は、1つ１つ表情が違うのでそれが、味や、質感となり、スーツを引き立てます。

続きは、明日その②で